9人制バレーボール
バレーボール → 9人制バレーボール(6人制バレーボールの登場) ◎
国際標準の6人制バレーボールが日本でも主流になったことで、日本で行われていた1チーム9人のバレーボールを区別して呼ぶ名称。
「歴史」に関するレトロニム66件の一覧。歴史の分野で新しいものが登場したことにより、元のものを区別するために生まれた呼び名を集めた。
バレーボール → 9人制バレーボール(6人制バレーボールの登場) ◎
国際標準の6人制バレーボールが日本でも主流になったことで、日本で行われていた1チーム9人のバレーボールを区別して呼ぶ名称。
大デュマ/Alexandre Dumas → Alexandre Dumas père(Alexandre Dumas filsの登場) ◎
同名の息子も作家として有名になったことで、『三銃士』の作者である父を区別して呼ぶようになった名称。
アステカ帝国/Mexican Empire → Aztec Empire(Post-conquest Mexican Empireの登場) ◎
スペインによる征服後にメキシコ帝国が成立したことで、征服以前の国家を区別するために後から付けられた名称。
黒色火薬/Gunpowder → Black powder(Smokeless powderの登場) ◎
無煙火薬が登場したことで、それまで単に「gunpowder」と呼ばれていた黒色火薬を区別するために使われるようになった名称。
アメリカ本土/United States → Contiguous United States(Alaska and Hawaii statehoodの登場) ◎
アラスカとハワイが州になったことで、それ以外のひと続きの本土の州を区別するために使われるようになった名称。
戦間期/Après-guerre → Entre-deux-guerres(Seconde Guerre mondialeの登場) ◎
第二次世界大戦が起きたことで、それまで「戦後(après-guerre)」と呼ばれていた時代を「二つの大戦のあいだ」と呼び直した名称。
第一インターナショナル/Internationale Arbeiterassoziation → Erste Internationale(Zweite Internationaleの登場) ◎
第二インターナショナルが結成されたことで、それ以前の国際労働者協会を区別して呼ぶようになった名称。
フランス・フラン/Franc → Franc français(Franc belge, franc suisse, franc CFA などの登場) ?
ベルギーやスイスなどでも「franc」という通貨が使われるようになったことで、フランスの通貨を区別して呼ぶ名称。
大コロンビア/República de Colombia → Gran Colombia(Colombia (Nueva Granada)の登場) ◎
現在のコロンビアと区別するため、1819年から1831年まで存在した「コロンビア共和国」を後から呼び直した名称。
手榴弾/Grenade → Hand grenade(Rifle grenade / grenade launcherの登場) ◎
銃で撃ち出す擲弾が登場したことで、手で投げる従来の手榴弾を区別するために使われるようになった名称。
乗馬騎兵/Cavalry → Horse cavalry(Armored cavalryの登場) ◎
戦車や装甲車の部隊も「騎兵」と呼ばれるようになったことで、馬に乗る本来の騎兵を区別するために使われるようになった名称。
計算手/Computer → Human computer(Electronic computerの登場) ◎
電子計算機が「computer」と呼ばれるようになったことで、計算を仕事にしていた人を区別するために使われるようになった名称。
古典的自由主義/Liberalismo → Liberalismo clásico(Liberalismo socialの登場) ◎
国家の介入を認める新しい自由主義が現れたことで、もともとの自由主義を区別して呼ぶようになった名称。
中世/Modern times → Middle Ages(Renaissance humanismの登場) ◎
当時の人々にとっては「今の時代」でしかなかった時期を、ルネサンス以降に古代と近代の間の時代として後から名付けたヨーロッパ史の時代区分。
懐中時計/Montre → Montre de poche(Montre-braceletの登場) ◎
腕時計が普及したことで、それまで単に「montre」と呼ばれていた懐中時計を区別して呼ぶようになった名称。
前装銃/Firearm → Muzzleloader(Breech-loading firearmsの登場) ◎
銃身の後ろから弾を込める元込め式の銃が普及したことで、銃口から弾を込める従来の銃を区別するために使われるようになった名称。
旧世界/World → Old World(New Worldの登場) ◎
コロンブスがアメリカ大陸に到達し「新世界」と呼ばれるようになったことで、それまでに知られていた世界を区別するために使われるようになった名称。
前弩級戦艦/Battleship → Pre-dreadnought battleship(HMS Dreadnoughtの登場) ◎
画期的な戦艦ドレッドノートが就役したことで、それ以前に建造された戦艦を区別するために使われるようになった名称。
リアルテニス/Tennis → Real tennis(Lawn tennisの登場) ◎
芝生で行うローンテニスが考案されたことで、屋内の専用コートで行う元祖のテニスを区別するために使われるようになった名称。
ラグビーユニオン/Rugby → Rugby union(Rugby leagueの登場) ◎
ラグビーリーグが分かれて誕生したことで、もとのラグビーを区別するために使われるようになった名称。
蒸気機関車/Train → Steam train(Electric / diesel trainsの登場) ◎
電車やディーゼル機関車が登場したことで、蒸気機関車が引く列車を区別するために使われるようになった名称。
ヴァイマル共和政/German Reich → Weimar Republic(Nazi Germanyの登場) ◎
ナチス政権の成立後に、それ以前の民主的なドイツ国家を区別するために後から付けられた名称。
自動車 → クラシックカー(現代の自動車の登場) △
自動車の技術やデザインが移り変わったことで、製造から長い年月が経った古い自動車を区別して呼ぶようになった名称。
バレエ → クラシックバレエ(モダン・バレエの登場) △
20世紀初頭にモダン・ダンスの要素を取り入れたモダン・バレエが生まれたことで、従来のバレエをクラシック・バレエと呼んで区別するようになったとされる。ただし19世紀後半の様式を指す時代区分の名でもある。
音楽 → クラシック音楽(ポピュラー音楽の登場) △
ポピュラー音楽やジャズなどが広まったことで、西洋の伝統的な芸術音楽を区別して呼ぶようになった名称。
タトゥー → トラディショナルタトゥー(ニュースクールの登場) ◎
ニュースクールなど新しい作風のタトゥーが登場したことで、太い輪郭線と限られた色で描く従来のアメリカ式タトゥーを区別して呼ぶようになった名称。
ローマ帝国 → ビザンツ帝国(後世の歴史学の登場) ◎
当時の人々は自らをローマ帝国と称していたが、後世の歴史家が西ローマ帝国滅亡後の東ローマ帝国を区別するためにビザンツ帝国と呼ぶようになった。
チョコレート → ホットチョコレート(固形チョコレートの登場) ◎
もともと飲み物だったチョコレートが、19世紀に固形の菓子として広まったことで、飲み物のほうを区別するようになった名称。
ことば → やまとことば(漢語・外来語の登場) △
漢語や外来語が日本語に入ってきたことで、それ以前から日本語にあった固有の言葉を区別して呼ぶ名称。ただし語の意味は時代によって変わっており、当初は和歌を指していた。
蒸気機関 → 外燃機関(内燃機関の登場) ◎
機関の内部で燃料を燃やす内燃機関が実用化されたことで、機関の外部で燃焼を行う蒸気機関などを区別して呼ぶようになった名称。
医学(医方) → 漢方医学(蘭方(西洋医学)の登場) ◎
江戸時代にオランダ経由で西洋医学(蘭方)が伝わったことで、それまでの中国由来の医学を区別するために「漢方」と呼ぶようになった。
計算機 → 機械式計算機(電卓・電子計算機の登場) ?
電子回路で計算する電卓やコンピュータが普及したことで、歯車などの機械要素で計算する従来の計算機を区別して呼ぶようになったとされる名称。
漢字 → 旧字体(新字体(当用漢字字体表)の登場) ◎
1949年の当用漢字字体表で簡略化された新字体が定められたことで、それまで使われていた漢字の字体を旧字体と呼んで区別するようになった。
東海道 → 旧東海道(国道1号の登場) ◎
近代以降、東海道に沿って国道などの新しい道路が整備されたことで、江戸時代の街道筋を区別して呼ぶようになった名称。
聖書 → 旧約聖書(新約聖書の登場) ◎
キリスト教が成立し新約聖書が編まれたことで、ユダヤ教の聖典はキリスト教側から旧約聖書と呼ばれるようになった。
暦 → 旧暦(新暦(太陽暦・グレゴリオ暦)の登場) ◎
明治5年(1872年)の改暦で太陽暦(新暦)が採用されたことで、それまで使われていた太陰太陽暦を旧暦と呼んで区別するようになった。
八ツ橋 → 堅焼き八ツ橋(生八ツ橋の登場) ◎
焼かずに作る生八ツ橋が人気になり、単に「八ツ橋」と言えば生八ツ橋を指すことも増えたため、本来の焼き菓子である八ツ橋を区別して呼ぶようになった名称。焼き八ツ橋とも呼ばれる。
次官 → 事務次官(政務次官の登場) ?
国会議員が就く政務次官が置かれたことで、各省の官僚の最高位である従来の次官を区別して呼ぶようになったとされる名称。
機関銃 → 重機関銃(軽機関銃の登場) ◎
第一次世界大戦で歩兵とともに前進できる軽機関銃が登場したことで、陣地に据え付けて使う従来の機関銃を区別して呼ぶようになった名称。
喫茶店 → 純喫茶(カフェー(特殊喫茶)の登場) ◎
女給が接客し酒類も出す「カフェー(特殊喫茶)」が流行したことで、酒類を扱わない本来の喫茶店を区別するために昭和初期ごろに生まれた名称。
アジア → 小アジア(アジア(ペルシアまでを含む広い地域)の登場) ◎
「アジア」の指す範囲がペルシア以東へ広がったことで、もともとアジアと呼ばれていたアナトリア半島を区別して呼ぶようになった名称。
字 → 小字(大字の登場) ?
明治の町村制で旧町村が「大字」になったことで、もとからあった狭い範囲の「字」を区別して呼ぶようになったとも考えられる名称。
機関車(汽車) → 蒸気機関車(電気機関車・ディーゼル機関車の登場) ◎
電気機関車やディーゼル機関車が登場したことで、それまで単に機関車や汽車と呼ばれていた車両を区別するために使われるようになった名称。SLとも呼ばれる。
パン → 食パン(菓子パンの登場) △
あんパンなどの菓子パンが普及したことで、主食として食べるパンを区別するために使われるようになった名称とされる。食パンは菓子パンの対義語とされる。
綿(わた) → 真綿(木綿の登場) ◎
室町時代に植物由来の木綿が知られるようになったことで、蚕の繭から作る従来の綿を区別して呼ぶようになった名称。
空手 → 寸止め空手(フルコンタクト空手の登場) ?
相手に直接打撃を当てるフルコンタクト空手が広まったことで、打撃を寸前で止める従来の試合方式の空手を区別して呼ぶようになったとも考えられる名称。
世界大戦(大戦) → 第一次世界大戦(第二次世界大戦の登場) ◎
二度目の大戦が起きたことで、それまで単に「世界大戦」「大戦」と呼ばれていた1914年からの戦争を第一次と番号を付けて呼ぶようになった。
蒲鉾 → 竹輪(板蒲鉾の登場) ◎
板の上にすり身を盛った板蒲鉾が現れたことで、棒に巻きつけて焼いた元来の蒲鉾を「竹輪蒲鉾」と呼んで区別し、それが略された名称。
兵器 → 通常兵器(核兵器の登場) ◎
核兵器が登場したことで、それ以外の兵器を通常兵器、核を使わない戦争を通常戦争と呼ぶようになった。
染料 → 天然染料(合成染料の登場) ◎
1856年に合成染料が発明され普及したことで、植物・動物・鉱物から得られる従来の染料を天然染料と呼んで区別するようになった。
法制局 → 内閣法制局(議院法制局(衆議院法制局・参議院法制局)の登場) ◎
衆議院と参議院に議院法制局が設置されたことで、内閣に置かれていた法制局を区別するため1962年に改称した名称。
時計(土圭) → 日時計(機械時計の登場) ?
機械時計が発明・普及したことで、太陽の影で時刻を知る最古の時計を区別して呼ぶようになったとされる名称。
絵 → 日本画(洋画(西洋画)の登場) ◎
明治時代に油彩などの西洋画が本格的に導入されたことで、日本の伝統的な技法による絵画を区別するために生まれた名称。
酒 → 日本酒(洋酒(ビール・ワイン・ウイスキーなど)の登場) ◎
明治以降にビールやワイン、ウイスキーなどの洋酒が広まったことで、米から造る従来の酒を区別するようになった名称。
人形 → 日本人形(西洋人形(フランス人形など)の登場) ?
西洋人形が日本に入ってきたことで、和服を着た日本の伝統的な人形を日本人形と呼び分けるようになったとされる。
茶 → 日本茶(紅茶など外国の茶の登場) ◎
明治時代に紅茶など外国の茶が日本に入ってきたことで、日本で作られる従来の茶、特に緑茶を区別して日本茶と呼ぶようになった。
車 → 馬車(自動車の登場) △
自動車の普及により、馬に引かせる車を区別する必要が生じた例として挙げられる語。ただし日本語の「馬車」は自動車の登場以前から使われており、レトロニムとみなすかには議論がある。
船 → 帆船(汽船(蒸気船)の登場) △
蒸気で走る汽船が登場したことで、風の力で走る船を帆船と呼んで区別するようになったとされる。ただし「帆船」という語自体は汽船の登場以前から使われていた。
音楽 → 邦楽(洋楽の登場) ◎
明治時代に西洋音楽が導入されて「洋楽」と呼ばれたことで、日本の音楽を区別するようになった名称。
焼酎 → 本格焼酎(新式焼酎(焼酎甲類・連続式蒸留焼酎)の登場) ◎
明治末期に連続式蒸留機で造る新式焼酎が登場したことで、在来の焼酎は旧式焼酎、のちに乙類と呼ばれるようになり、1971年からは本格焼酎と呼べるようになった。
爆弾 → 無誘導爆弾(誘導爆弾(スマート爆弾)の登場) ◎
誘導装置を持つスマート爆弾が登場したことで、落下するだけの従来の爆弾を無誘導爆弾(ダム爆弾)と呼ぶようになった。
船 → 木造船(鉄船・鋼船の登場) ?
鉄や鋼で造った船が登場したことで、木材で造った船を木造船(木船)と呼んで区別するようになったとされる。
うた → 和歌(漢詩の登場) ◎
中国から伝わった漢詩が日本で作られるようになったことで、日本古来の「うた」を区別して呼ぶようになった名称。
菓子 → 和菓子(洋菓子の登場) ◎
明治時代にチョコレートやケーキなどの洋菓子が入ってきたことで、それまでの日本の菓子を区別して呼ぶようになった名称。
部屋 → 和室(洋室(洋間)の登場) ?
明治以降、住宅に西洋風の洋室(洋間)が取り入れられたことで、畳敷きの従来の部屋を和室・日本間と呼び分けるようになったとされる。
着物 → 和服(洋服の登場) ◎
幕末から明治時代にかけて西洋の衣服である洋服が入ってきたことで、従来の日本の衣服を区別して呼ぶようになった名称。