Retronym — wooden ship
木造船とは?意味・語源・「木造船」と呼ばれるようになった理由
?
概要
- 元の名称「船」
- 新しく登場したもの鉄船・鋼船
- 呼び分けの必要元の「船」を区別する必要が生まれる
- レトロニム「木造船」
鉄や鋼で造った船が登場したことで、木材で造った船を木造船(木船)と呼んで区別するようになったとされる。
木造船とは
船体の主要部分を木材で造った船のこと。「木船(もくせん)」ともいい、防食のため船底に銅板を張ったものも含まれる。
なぜ「木造船」と呼ばれるようになった?
「鉄船・鋼船」が登場したことで、それまでの「船」と区別する必要が生まれ、「木造」を付けた「木造船」という呼び名が使われるようになった。
「木船」は久米邦武『米欧回覧実記』(1877年)に「多く鉄船を作る、又木船をも作る」と、鉄船と並べて使われた用例がある。
元々は何と呼ばれていた?
鉄船・鋼船が登場する前は、単に「船」と呼ばれていた。
「木造船」のほか、「木船」と呼ばれることもある。
木造船が必要になった背景
1800年代中頃まではヨーロッパでもほとんどの船が木造で、鉄船に代わり始めたのは1870年代からとされる。日本では横須賀で木造船から鉄鋼船への技術の切り替えが進み、1890年に最初の全鋼鉄軍艦「八重山」が、同年に三菱造船所で最初の全鋼鉄船「筑後川丸」が完成した。
木造船の具体例・使われ方
木造船は小型の漁船などで長く造られたが、1960年代頃から適した長大な木材が不足し、現在は鋼船や軽金属船、FRP船に取って代わられている。呼称が鉄船との区別のために生まれたことを明記した出典は確認できていない。
レトロニムとしての特徴
- 元の名称
- 船
- 新しく登場したもの
- 鉄船・鋼船
- 付け足された言葉
- 木造
- 成立時期
- 19世紀後半以降
- 主に使われる言語
- 日本語
- ステータス
- 候補