Entre-deux-guerres
戦間期/Après-guerre → Entre-deux-guerres(Seconde Guerre mondialeの登場) ◎
第二次世界大戦が起きたことで、それまで「戦後(après-guerre)」と呼ばれていた時代を「二つの大戦のあいだ」と呼び直した名称。
「社会」に関するレトロニム60件の一覧。社会の分野で新しいものが登場したことにより、元のものを区別するために生まれた呼び名を集めた。
戦間期/Après-guerre → Entre-deux-guerres(Seconde Guerre mondialeの登場) ◎
第二次世界大戦が起きたことで、それまで「戦後(après-guerre)」と呼ばれていた時代を「二つの大戦のあいだ」と呼び直した名称。
第一インターナショナル/Internationale Arbeiterassoziation → Erste Internationale(Zweite Internationaleの登場) ◎
第二インターナショナルが結成されたことで、それ以前の国際労働者協会を区別して呼ぶようになった名称。
フランス・フラン/Franc → Franc français(Franc belge, franc suisse, franc CFA などの登場) ?
ベルギーやスイスなどでも「franc」という通貨が使われるようになったことで、フランスの通貨を区別して呼ぶ名称。
往診/Doctor's visit → House call(Office / hospital visitsの登場) ◎
患者が医院や病院へ通うのが普通になったことで、医師が患者の家を訪ねて診察することを区別して呼ぶようになった名称。
独立系書店/Bookstore → Independent bookstore(Bookstore chainsの登場) ◎
大型の書店チェーンが広まったことで、個人や小さな会社が経営する書店を区別するために使われるようになった名称。
古典的自由主義/Liberalismo → Liberalismo clásico(Liberalismo socialの登場) ◎
国家の介入を認める新しい自由主義が現れたことで、もともとの自由主義を区別して呼ぶようになった名称。
ミートスペース(現実世界)/Reality → Meatspace(Cyberspaceの登場) ◎
インターネット上の「サイバースペース」が生まれたことで、肉体のある現実の世界を区別して呼ぶようになった俗語。
カタツムリ郵便/Mail → Snail mail(Emailの登場) ◎
電子メールが普及したことで、配達に時間のかかる従来の郵便を、かたつむり(snail)に例えて区別するようになった英語圏の呼び方。
ウェブ → Web 1.0(Web 2.0の登場) ◎
ユーザー参加型のWeb 2.0という言葉が広まったことで、静的なページ中心だったそれ以前のウェブをWeb 1.0と呼ぶようになった。
愛好家 → アマチュア(プロフェッショナル(職業選手)の登場) △
スポーツや芸術で報酬を得る職業人が現れたことで、趣味として取り組む人を区別して呼ぶようになったとされる語。元は単に「愛好する人」を意味した。
イベント → オフラインイベント(オンラインイベントの登場) ?
ビデオ会議やウェビナーなどのオンラインイベントが広まったことで、実際の会場に人が集まって開くイベントをオフラインイベントと呼んで区別するようになったとされる。
集まり → オフ会(オンラインコミュニティの登場) ◎
インターネット上で知り合う人が増えたことで、実際に顔を合わせて会うことを「オフライン」の会、オフ会と呼ぶようになった。
自動車 → ガソリン車(電気自動車(EV)の登場) ◎
電気自動車やハイブリッド車が広まったことで、ガソリンエンジンで走る従来の自動車を区別して呼ぶようになった名称。内燃機関車とも呼ばれる。
(呼び名なし) → シスジェンダー(トランスジェンダーの登場) ◎
トランスジェンダーという概念が広まったことで、出生時に割り当てられた性別と性自認が一致している人を、トランスジェンダーと対等に呼ぶために作られた語。
カラオケ市場 → ナイト市場(カラオケボックス(デイ市場)の登場) ?
昼間でも利用できるカラオケボックスの市場が業界内で「デイ市場」と呼ばれるようになったことで、スナックやバーなど夜間営業の店舗によるカラオケ市場を区別して呼ぶようになったとされる業界用語。
(呼び名なし) → ノーマスク(マスク着用の一般化の登場) ?
マスクを着用することが一般的になったことで、着用していない状態に「ノー」を付けて呼ぶようになったとされる語。
ストロー → プラスチックストロー(紙ストロー・バイオマスストローなどの代替ストローの登場) ?
脱プラスチックの動きで紙ストローなどの代替品が広まったことで、それまで単にストローと呼ばれていたプラスチック製のものをプラスチックストローと呼び分けるようになったとされる。
セルフレジ → フルセルフレジ(セミセルフレジの登場) ◎
商品の読み取りを店員が行い、支払いだけを客が機械で済ませるセミセルフレジが登場したことで、客がすべてを行う従来のセルフレジを区別して呼ぶようになった名称。
勤務 → フルタイム勤務(パートタイム勤務(短時間労働)の登場) ?
所定労働時間より短く働くパートタイム勤務が広がったことで、所定労働時間を通して働く従来の勤務を区別して呼ぶようになったとも考えられる名称。
お金 → リアルマネー(ゲーム内通貨・仮想通貨の登場) ?
オンラインゲームの通貨や電子的な仮想通貨が広まったことで、現実世界で使われる法定通貨を区別するようになった名称。
店 → リアル店舗(ネットショップ(EC)の登場) ◎
インターネット通販が普及したことで、実際に足を運んで買い物をする従来の店を区別するようになった名称。「実店舗」とほぼ同義。
友達 → リア友(ネット上の友達(ネッ友)の登場) ?
SNSやオンラインゲームを通じてネット上だけで知り合う友達が増えたことで、現実の生活で知り合った友達を区別するようになった名称。
恋愛 → 異性愛(同性愛の登場) ◎
同性愛という概念が名付けられたことで、それと対比して異性に向かう恋愛・性愛を指す言葉として作られた名称。
結婚 → 異性婚(同性婚の登場) ◎
同性婚が法的に認められる国が現れたことで、男女間の結婚を異性婚と呼んで区別するようになった。
温泉 → 掛け流し温泉(循環風呂の登場) ◎
湯を濾過・加熱して再利用する循環式の風呂が広まったことで、湯を再利用せずに流し続ける従来の温泉の入り方を区別して呼ぶようになった名称。
支払い → 現金決済(キャッシュレス決済の登場) ?
クレジットカードや電子マネー、コード決済などのキャッシュレス決済が普及したことで、紙幣や硬貨による支払いを現金決済と呼んで区別するようになったとされる。
魚(川や湖の魚) → 在来魚(外来魚(オオクチバス・ブルーギルなど)の登場) ?
オオクチバスやブルーギルなどの外来魚が持ち込まれて増えたことで、その地域にもともと生息していた魚を在来魚と呼んで区別するようになったとされる。
たばこ → 紙タバコ(加熱式たばこ・電子たばこの登場) ?
加熱式たばこや電子たばこが普及したことで、火をつけて吸う従来の紙巻きたばこを紙タバコと呼び分けるようになったとされる。
新聞 → 紙の新聞(新聞の電子版の登場) ◎
各紙が電子版を提供するようになったことで、印刷され配達される従来の新聞を区別して呼ぶようになった言い方。
申請 → 紙申請(電子申請(オンライン申請)の登場) ?
行政手続などのオンライン化で電子申請が可能になったことで、書類を紙で提出する従来の申請を紙申請(書面申請)と呼んで区別するようになったとされる。
次官 → 事務次官(政務次官の登場) ?
国会議員が就く政務次官が置かれたことで、各省の官僚の最高位である従来の次官を区別して呼ぶようになったとされる名称。
商売・家業 → 自営業(雇用労働(会社勤め)の登場) ?
会社などに雇われて働くことが一般化したことで、自分で事業を営む働き方を区別して呼ぶようになったとされる名称。呼称の由来を明記した資料は確認できない。
人 → 自然人(法人の登場) ◎
法律上、権利・義務の主体となれる法人の概念が確立したことで、生身の人間を自然人と呼んで区別するようになった。
店 → 実店舗(オンラインショップの登場) ◎
ネット通販が一般化したことで、建物を構えて対面で販売する従来の店舗を区別して呼ぶようになった名称。リアル店舗とも呼ばれる。
署名 → 手書き署名(電子署名の登場) ◎
電子署名が導入されたことで、紙にペンで書く従来の署名を手書き署名(ウェットサイン)と呼んで区別するようになった。
看護師 → 正看護師(准看護師の登場) ◎
都道府県知事の免許による「准看護師」の資格が設けられたことで、国家資格である従来の看護師を区別するようになった名称。
雇用 → 正規雇用(非正規雇用(パート・アルバイト・契約・派遣)の登場) ◎
パート、契約社員、派遣社員などの働き方が広がったことで、期間の定めのないフルタイムの直接雇用を区別するようになった名称。
社員 → 正社員(契約社員・派遣社員の登場) ◎
契約社員や派遣社員、パートタイマーなど多様な雇用形態が広がったことで、従来の「社員」を区別して呼ぶようになった名称。
高等学校 → 全日制高等学校(定時制・通信制高等学校の登場) ◎
夜間などに学ぶ定時制や通信制の高等学校が設けられたことで、平日の昼間に授業を行う通常の高等学校を区別して呼ぶ名称。
本店 → 総本店(暖簾分け・各地の「本店」の登場) ?
暖簾分けや事業の広がりで「本店」を名乗る店が複数できたことで、大もとの店を区別するようになった名称。
会議 → 対面会議(オンライン会議の登場) ◎
ビデオ会議が一般化したことで、同じ場所に集まって行う従来の会議を区別して呼ぶようになった言い方。リアル開催・オフライン開催とも言う。
授業 → 対面授業(オンライン授業(遠隔授業)の登場) ?
新型コロナウイルスの流行でオンライン授業が広く行われたことで、教室で行う従来の授業を対面授業と呼び分けるようになったとされる。
世界大戦(大戦) → 第一次世界大戦(第二次世界大戦の登場) ◎
二度目の大戦が起きたことで、それまで単に「世界大戦」「大戦」と呼ばれていた1914年からの戦争を第一次と番号を付けて呼ぶようになった。
仕事 → 昼職(夜職(水商売・ナイトワーク)の登場) ?
キャバクラやホストクラブなど夜に働く仕事が「夜職」と呼ばれるようになったことで、日中に働く一般的な仕事を区別するようになった俗称。
国会 → 通常国会(臨時国会・特別国会の登場) △
臨時国会や特別国会と区別して、毎年1回定期的に召集される国会を指す通称。法律上の名称は「常会」。
兵器 → 通常兵器(核兵器の登場) ◎
核兵器が登場したことで、それ以外の兵器を通常兵器、核を使わない戦争を通常戦争と呼ぶようになった。
性風俗特殊営業 → 店舗型性風俗特殊営業(無店舗型性風俗特殊営業の登場) ?
1998年の風営法改正で派遣型などの無店舗型の営業が規制対象に加わったことで、店舗を構える従来の性風俗営業を区別して定めた法令上の名称。
標準時 → 冬時間(夏時間(サマータイム)の登場) ◎
夏の間だけ時計を進める夏時間(サマータイム)の制度が設けられたことで、それ以外の期間に用いる従来の標準時を区別して呼ぶようになった名称。
力士 → 日本人力士(外国出身力士の登場) ?
外国出身の力士が番付上位で活躍するようになったことで、日本で生まれ育った力士を区別して日本人力士・日本出身力士と呼ぶようになったとされる。
漢字 → 繁体字(簡体字の登場) ◎
中華人民共和国で簡略化された簡体字が制定されたことで、それまでの伝統的な字体を繁体字(正体字)と呼んで区別するようになった。
損害 → 物理的損害(精神的損害・データ消失などの物質的でない損害の登場) ?
精神的損害や電子データの消失、機会損失など物質的でない損害が意識されるようになったことで、物に生じる従来の損害を区別して呼ぶようになったとされる名称。
結婚 → 法律婚(事実婚の登場) ◎
婚姻届を出さずに共同生活を営む「事実婚」が広く知られるようになったことで、法律上の手続きを経た従来の結婚を区別するようになった名称。
文字 → 墨字(点字の登場) ◎
視覚障害者用の点字が使われるようになったことで、普通に書かれたり印刷されたりした文字を区別して呼ぶようになった名称。
店 → 本店(支店の登場) ◎
同じ店が別の場所にも店を出すようになったことで、もとの店を区別するようになった名称。
動物 → 野生動物(家畜(飼養動物)の登場) △
人間が動物を家畜化したことで、自然界に生息する動物を区別して呼ぶようになったとされる名称。ただし家畜化は有史以前にさかのぼり、レトロニムとみなせるかには疑問もある。
試合 → 有観客試合(無観客試合の登場) ◎
新型コロナウイルスの流行で無観客試合が一時主流となったことで、観客を入れて行う従来の試合を区別して呼ぶようになった名称。
農業 → 有機農業(化学肥料・化学農薬の登場) ◎
化学肥料や化学農薬を使う農業が主流になったことで、それ以前からの化学物質に頼らない農業を有機農業と呼ぶようになった。
野菜 → 有機野菜(化学肥料・化学合成農薬を使う栽培の登場) ?
化学肥料や化学合成農薬を使う栽培が一般化したことで、それらに頼らない従来型の方法で育てた野菜を区別して呼ぶようになったとも考えられる名称。
レジ → 有人レジ(セルフレジの登場) ◎
客自身が精算するセルフレジが導入されたことで、店員が対応する従来のレジを区別して呼ぶようになった名称。
店舗 → 路面店(百貨店・ショッピングセンター・テナントビル内の店舗の登場) ◎
百貨店やショッピングセンター、テナントビルの中に出店する形態が増えたことで、通りに面して入り口を構える従来の店舗を区別して呼ぶようになった名称。